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日記とか小ネタとか感想とか

  

タグ「H×H」を含む投稿15件]2ページ目)

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「おいていかないで」

 久し振りにマチと出会ったのはある雨の夜だった。僕を見て不快そうに顔を歪めた彼女は黙って僕の横を通り過ぎて行く。そういえば最後に彼女の姿を見たときも、こんな風に雨が降っていた。まだ子供だった彼女の震える声を雨音のせいにして逃げたのは僕。最初で最後の彼女の願いを、雨に流したのは僕だ。

マチ / 140316

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一緒にいた影響

 朝目を覚ます度に隣にあるはずのない温もりを探してはそんな自分に嫌気が差す。家具の配置も生活リズムも、食べるものや観る映画の種類だって私はもうシャルに染まっていたのに。今更何も知らない自分を思い出すなんて無理な話だ。眩しい金色が消えてしまった私の世界は、ひどく殺風景で味気ない。

シャルナーク / 140316

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本当、だったり

 不機嫌そうな顔をでこちらを睨み付けてくる目の前の男に、私は本日何度目か分からない溜息を吐く。「何?」「...」「もう行くよ?」「また新しい男と寝たって本当か?」「本当、だったり」したらどうする?そう続けようとすると膨れ上がる殺気。本当だよ?あんたがその不機嫌の理由に気付くまでは。

フィンクス / 140313

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一番厄介な存在

 「また喧嘩したの?」「今回は相手が悪い」パクノダの白い手から包帯を奪い取ると、彼女は困ったように眉を寄せた。アイツらが悪いんだ。歳の割に発育の良いこいつをあんな目で見るから。俺が悪いんだ。惚れた女も守れぬほど弱いから。パクが悪いんだ。秘密を守る為には触れ合うことも許されないから。

パクノダ / 140313

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それは寒い夜だった

 「星いっぱいだね」「あんまりキョロキョロすると落ちるぞ」廃墟と化した屋敷の屋根の上で二人分の白い息を見つめる。痛いほどに冷たい顔とは対象的に、ウヴォーの逞しい腕の中に包まれた身体はポカポカと暖かい。「ウヴォー温かいね」そう言って見上げた先には照れたような笑顔。それは寒い夜だった。

ウヴォーギン / 140313

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